1. 回線終端装置
アナログ信号や光信号をデジタル信号に変換する装置。
ISDNではDSU ( Digital Service Unit ) 、ADSLやVDSLではモデム、光回線ではONU ( Optical Network Unit ) が回線終端装置にあたり、後述するルーターと一体型のものもある。
同一建物内や執務室内のことを構内といい、1つの拠点内にある複数のパソコンやサーバー、複合機やスマートフォンなどの端末同士を装置などでつなぎ、データのやりとりの合理化を図ったネットワークのことを構内情報通信網 ( LAN ) といいます。
組織の情報通信体系を整えるためにはLANを構成している機器類の役割理解が必須となります。機器類は少しずつ変化していますが、役割はほぼ変わることがありません。現在使用中の機器類について、再確認してみましょう。
アナログ信号や光信号をデジタル信号に変換する装置。
ISDNではDSU ( Digital Service Unit ) 、ADSLやVDSLではモデム、光回線ではONU ( Optical Network Unit ) が回線終端装置にあたり、後述するルーターと一体型のものもある。
ルーターは、端末各種 ( 複数のパソコン、サーバー、複合機など ) にそれぞれの端末を識別するためのIPアドレスを発行し、相互接続を可能とする通信機器で、LANの中心的な役割を担う。ルーターは回線終端装置とつないで使用するもので、使用するには電気が必要。
端末各種とルーターとの接続方法は、LANケーブルで有線接続するほか、ルーターに無線LAN機能 ( Wi-Fi ) がある場合は、設定により無線で接続することも可能。
無線の電波が届きにくい場合、ルーターの子機 ( アクセスポイント ) を設けることもあり、LAN内でつなぐ端末数が多い場合は、ルーターの性能を確認する必要がある。
ルーターとパソコンなどの端末を有線でつなげる時に使用するケーブル。
カーペットの下に敷設できるよう平たくなっているもの、配管内で取り回しがしやすい、柔らかくて細いケーブルなどがある。
また、ケーブル内部にアルミ箔のシールド加工をして電磁ノイズを遮るSTPケーブルや、加工のないUTPケーブルなどもあり、配線場所、使用するケーブル本数、求める通信速度などに応じて選定が必要となる。
LANケーブルを配線する場所と種類によっては、モールをかぶせるなどして、ケーブルを保護することが望ましい。
ハブ / スイッチは、LANケーブルをつなぐ口 ( ポート ) がたくさん並んでいる装置で、本来同じものを指す。
LANケーブルを使い、構内で有線の情報通信網 ( LAN ) を新たに構築する際や、拡張する時などに使用する。
現在では、データ転送機能のみのものをハブと呼び、それ以外の管理機能などを持つものをスイッチと呼ぶことが多い。
ハブ / スイッチを使うには電気が必要。
パーソナルコンピューター ( Personal computer ) の略で、個人用の小型コンピューターのこと。
パソコンにはデスクトップ型とノート型があり、デスクトップ型はモニターやキーボード、マウスなどの周辺機器が別途必要。
最近のパソコンでは、標準で無線接続機能を内臓しているので不要なことも多くなったが、無線LANアダプタを用いると、無線通信機能がないパソコンも無線で接続することができる。
ひと昔前は、パソコンの差込口に合わせて無線LANカードなども使われていたが、その後、USBの無線LANアダプタが用いられるようになる。無線LANアダプタは単独では使うことができず、無線LAN機能があるルーターと一緒に使う必要がある。
ネットワークを通じ、他のコンピューターから要求を受け、それを処理するコンピューターをサーバーという。
多くの会社では組織内にファイルサーバーを設置し、そこに共通で使用するファイルなどを保存して共有している。
サーバーへ要求して、情報提供を受けるコンピューターのことをクライアントコンピューターと呼び、サーバーが主で、サーバーが提供する機能を使うクライアントは従という関係になる。
ネットワーク接続で複数の人が共有することのできる外付けハードディスク。ハードディスク ( HDD ) は文書などを記録する記録媒体。
コピー、スキャナー、プリンター、FAXなど事務機器の機能を1つにあつめたもの。
LANの端末としてネットワーク接続で音声を送受信する固定電話。
主に無線LAN機能 ( Wi-Fi ) を使ってネットワークにつなげる。
警報などを送る通信手段がインターネットの場合、機器をネットワークで接続する場合がある。
防犯カメラを確認している場合もある。
端末各種を有線でLAN接続する代表的な接続形状に、スター型、バス型、リング型がある。
端末各種を一つの集線装置につなげる接続形状で、1本のケーブルに障害が起きても他のケーブルに接続している端末は通信可能。中心にある集線装置が故障した場合は、すべての端末に影響がでる。現在、よく採用される型。
1本のケーブルに端末各種をつなげる接続形状。中心ケーブルに障害が起こるとネットワーク全体に影響するため、現在あまり採用されていない型。
端末各種を輪のようにつなげる接続形状。1つの端末の故障やケーブルの障害でネットワーク全体に影響してしまうが、ほかの方式に比べてケーブルの延長がしやすいという特徴があるため、大規模のシステムに採用されることがある。